スノードロップ 怜大新聞
第88号2020年7月1日発行より/大塚修平
コロナウイルス 。
人類が数年かけてゆっくりと変化するはずだった生活の仕方や社会の仕組みが、この数カ月で急激に変わってしまいました。皆様の周りにも、大なり小なり、変化があったのではないでしょうか。慣れない日常に疲れを感じていることかと思います。
皆様お久しぶりです!大塚修平です。
初めましての方もいらっしゃるかと思います。
僕は怜大が中学1年生の頃、1年間だけ学校で怜大と一緒に生活をしていました。
それからは学校の先生という立場を超えて、怜大をはじめ皆川家の皆様、
スノードロップの皆様と関わりを持たせていただいております。時折、
イベントに登場しますので、声をかけてくれると嬉しいです。
さて、コロナの影響で、いまだかつてない数カ月を過ごしてきたと思います。
僕は普段、子どもたちと直接会って運動を教える仕事をしています。ですが、例に漏れず、仕事はすべてストップ。実際会って運動を教え、対価として料金を頂いていたので、収入がほとんど無くなってしまいました。
業種は違えど、同じような状況の方も多々いらっしゃったと思います。
冒頭にも書きましたが、この数カ月の急激な変化は多くの人に“痛み”をもたらしました。
弊社は幸い少しの蓄えがあり、なんとかしのいでこられました。社会が大きく変化していくのを肌で感じながら、従来通りの仕事ができない状況に「何かしなければ」と、正直焦っていました。
そこでYouTubeやインスタグラムなどの「オンライン上」で動き、最近になってようやく反応も見え始めました。ぜひ皆様も僕らのYouTubeを見てくださいね(笑)
ここで最近大学の先生に教えていただいた少し難しい話を。
歴史を振り返ると、時代に適応できたものが生き残っているそうです。ある研究によると、他人の表情を見て相手の気持ちを読み取る能力は、男性よりも女性の方が高いらしいです。原因は大昔、人類が狩猟をしていた時代にさかのぼります。男性が狩猟に出て何かを狩っていた時、女性は村で人間関係を大切にし、協力して生き延びてきた経緯があります。
裏を返せば、言語の少ない時代、表情を見て相手の感情を読み取れない人は、誰からも協力してもらえず、生きることが困難になっていた、ということです。村で生き残る能力=表情から感情を読み取る能力を持っていた人が生き残ってきたため、そのDNAが現代の女性にも受け継がれているようです。
このように、時代を振り返ると、変化に適応してきたものが生き残っています。僕はコロナによって社会が大きく変化した今、適応しないと生き残れない!と焦っていました。
たしかに、変化に適応することは大切なこと。今まで通りにできない現状に嘆いていても前には進みません。だけど前に進むことだけが正解ではないと最近感じています。
自宅でリモートワークをすると、夜中までずっと仕事ができてしまいます。しかし、やり続けると心も身体も疲れてしまいますね。時には立ち止まって休憩したり、リラックスすることも、良い仕事をするためには必要なことです。変化に適応するための努力をすることも時には立ち止まって休むこともどちらも大切なこと。
コロナは恐ろしいウイルスだけど、色々なことを教えてくれました。
芋煮会も中止、楽団もなかなか再開できないというもどかしい日々を過ごしていると思います。
でも僕はこう思います。
できないことはネガティブなことではなく、「やらない」というポジティブな判断。
そう信じ、今は自分のできることをのんびりやって、時には休んでいきましょう。
いつかまた怜大のまわりに集まれることを信じて!その時を楽しみにしています。