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ボランティアさんと一緒に

 

 怜大くんの続けている訓練は、大勢の人の手を必要とする訓練です。

 多くの人に関わってもらうことが何よりも大切です。

 そうすることで、怜大くんの世界はどんどんと広がっていきます。

 

 私たちは、訓練を手伝ってくれるボランティアさんを中心にして、怜大くんの住む地域に応援団を作り、そしてボランティアさんを通じて、怜大くんの持つ力を周りに、地域に、広げていきたいと思っています。

 

 

 現代は、人と人との繋がりが薄れて、ますます生きにくい社会になってきています。

 

「何かあれば自分1人で、自分たちの家族だけで対処しなければいけない……」

 

 そう思っている人も多いのではないでしょうか。

 競争社会で生き抜くために、隣近所で敷居をお互いに高くし、大人も子どもも、いつもどこかでプレッシャーを感じ続けています。

 

 でもそんな中、

 何が起きても、誰でも、そのまま地域に住み続けて、「お互い様」と助け合える人間関係と、

そういう仕組み ができていたなら、どんなに安心でしょうか。

 

「その地域にいる障害を持っている子を軸にしてそういうお互い様の人間関係を築いていきたい」

 

 日本でブレインウェイブ法を行っているNPO法人ハートピー、そして私たちスノードロップの願いです。

 

 

 それに、どんなに家族全員で訓練を頑張っても、成果が上がらなければ、虚しさや絶望感しか残りません。

 一緒に歩んでいけるボランティアさんがいるからこそ、家族だけで抱え込まずに、辛いときいには支えられ、喜びは何百倍にも広がっていきます。

 

 

 しかし、怜大くんの家族も、はじめはボランティアさんを募ることに消極的でした。

 気兼ねや遠慮する気持ちがあり、続けるのも大変だという思いがありました。

 でも、怜大くんをできるだけ自由に動く身体にしてあげたいという願いが訓練へと両親の背中を押しました。相談した友人も思った以上に親身になってくれました。

 そして、ボランティアを集う会を開き、ボランティアグループ『スノードロップ』ができました。

 

 今では、芋煮会という地域のお祭りを主催したり、スノードロップ楽団やスマイルドリームカップというスポーツイベントを開いたり、私たちの活動はますます広がってきています。

 怜大くんの世界も広がり続けています。

 

 ボランティアをすることは、自分が癒されること、自分が優しくなれることです。

 隣の人が幸せを感じられるのを手伝うこと、それは大きな生きる喜びではないでしょうか。

 忙しい人ほど、ボランティアになってくれる人が多いと聞きます。

 それは、人助けをすることで、自分も一緒に幸せを感じたいと思っているからではないでしょうか。

 

 スノードロップの活動に興味のある方、ボランティアに携わってみたいと思う方は、

 ぜひ気軽に声をかけてください。

 

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