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グランレーヴ渋谷演奏会(2019/2/20)

この日の気温は19度まで上昇。 つい先日まではダウンコートに手袋が欠かせなかったのに、汗ばむような陽気で、まるでピクニック気分で出掛けました。 今回、グランレーヴ渋谷さんには初めてお邪魔しましたが、我らがトロンボーンのさんちゃんのお仕事の関係施設で、コンサートの依頼を頂いたのは昨年の夏でした。 わたしは手帳に書き入れながら、すごく先だなぁと楽しみにしていました。 平日だけど、みんなでなんとか都合をつけよう、という美香さん(怜大ママ)の呼びかけに、たくさんのメンバーが集まりました。 でも残念な事に、この日のために一生懸命練習してきたトランペットの由絵さんが、急な体調不良でお休みでした。 由絵さんは練習熱心で、真面目で優しく、面倒見の良いお姉さんで、楽団を支える突撃隊長でもあります。 控え室に入ると、皆んなでトランペットのメロディーを練習したり、もし本番何かあっても皆んなで支え合いましょう、と話しました。

会場は利用者さんがお昼ご飯を食べた後の、広くて綺麗なレストランでした。 会場に入っていらっしゃった方の中には、メンバーの多さに「まぁビックリ!」と驚いていた方もいらっしゃいました。 フルートの若公さんは利用者さんの隣に座って楽しそうにおしゃべりしていました。 わたしほ本番前でソワソワして楽譜とにらめっこしていたのに、優しく話しかけたり、余裕がある若公さん。 ビデオカメラのセッティングもしてくれました。

まず1曲目は最近の私達のお気に入り、昔ばなしメドレーです。 桃太郎、金太郎、浦島太郎が出てくる陽気なマーチ(行進曲)で、始まりは全員で大きく息を吸って大きなファンファーレで気持ちを合わせます。 一気にパッと表情が明るくなり、指揮を振るように手でリズムを取ってくださる方がいらっしゃいました。出だしは好調です! 途中のトランペットとトロンボーンの掛け合いは、さんちゃんが全部一人で吹いてくれました。カッコイイなぁ〜!

次にさんぽ、きよしのズンドコ節と続きました。 実は、初めてお邪魔する施設では、どんな反応があるか、どんな雰囲気の方々なのか緊張するね、と皆んなで話していたのですが、演奏の途中で楽譜がお休みの時に皆さんの顔を見ると、とても真剣に音楽を聴いてくださっていて、気合いが入りました。 施設の方の司会や、演奏が終わるといただける拍手、優しい笑顔、本当に暖かいです。

そしてわたしの大好きなアンサンブルのコーナー。 木管アンサンブルで、南国土佐を後にしてを演奏すると、とても素敵な歌声が聴こえてきました。 口ずさむ程度ではなく、皆さんがしみじみと歌ってくださったのです。 こんなに皆さんが歌える曲のパワーを感じました。 わたしも、この曲の歌詞を完璧に覚えて、次は皆さんと一緒に大きな声で歌いたいです。

そして、サックスアンサンブルでは雪国を演奏しました。クラリネット担当の智子さんがアルトサックスに持ち替え、渋く熱く歌います。 つい前の週には雪が降ったりしたのですが、この日はいきなりの春の陽気…雪国はまた次のシーズンまで、お休みですね。

次は金管アンサンブルで、星降る街角を演奏しました。 わたしは後ろで「ウォンチュー!」なんて言いながら呑気に踊っていましたが、実は初見(当日楽譜をもらった)という人が約2名… 清美さんがホルンパート、美香さんがトランペットパートをサックスで吹きました。 無茶振りが日常茶飯事、これこそがスノードロップの団員である喜び、誇り、そして底力ですね。 トロンボーンのさんちゃんも、いつもより力強い音に聞こえます。やっぱりカッコイイ! 理乃ちゃんの軽やかなチューバのベースと、まりさんの頼もしいドラムのリードで、楽しく踊っちゃいました。ウォンチュー!

さて後半は、川の流れのように、ブランデーグラス、I only care about you(時の流れに身をまかせ)、湯の町エレジーと続きます。 トランペットのメロディーを補おうと事前に調べたはずだったのですが、やはり演奏の途中でちょっとした穴が…キャー!わたしはプチパニックです。(いつも練習で由絵さんの隣に座っているのに、忘れてた!バカバカ!) でも大丈夫、皆さんの歌声があったので、なんとかなりました!何と有難い事でしょうか。 わたしが高校生の時、吹奏楽部の指揮者の先生が言っていました。「歌にはかなわない。」 微妙なリズムや音程が表現できるし、なにより「歌詞」がある。だから、どんな楽器も、人間そのものが楽器の「歌」にはかなわないんだ、と。 皆さんの歌があり、スノードロップの一部になりました。

そして由絵さんのパートをみんなでカバーしながら改めてトランペットの素晴らしさも痛感しました。 トランペットの深い響き、どこまでも届くかのようなファンファーレ、都会的なオシャレさやカッコ良いリズム、他の楽器と混じった時に支えてくれる感じ…更に由絵さんのトランペットはなんだか涙が出ちゃう、慈悲深い音なんですよ、この日聴いてもらえなかったのが本当に残念です。 トランペットだけじゃない、一つ一つの楽器、音、人が、なくてはならない存在なんですね。 そして、それを聴いて自然と歌ったり手拍子をしてくださるお客様。 演奏会って、とても素敵なものなんですよね! わたしは演奏会を聴きに行くのも大好きですが、何より演奏する側でいられるのがとても幸せです。

最後は、高原列車は行く、青い山脈を演奏しました。 アンコールもいただき、東京ブギウギで演奏会は無事、終了しました。 「是非、また来て!」と大きな声で言っていただき、とっても安心しました。 まだまだ皆さんに聴いていただきたい曲のレパートリーはたくさんあるので、また機会をいただけたら喜んでお邪魔します。 今回来れなかったメンバーや、復活した由絵さんも、ね!

会場にいらっしゃっていた、さんちゃんの部長さんにもお褒めの言葉をいただき、さんちゃんもとっても嬉しそうで、さんちゃんの仲間として演奏会に来れて本当に良かったです。 スノードロップが目標としている人との繋がり、優しい輪が、これからも広がっていくよう、わたし達1人1人に出来る事を、楽しみながら日々過ごしたいです。

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