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区民広場さくら第二演奏会(2018/10/14)


初めて記事を書きます、バリトンサックス担当のめいこです。 わたし達は日頃、豊島区の長崎にあるお宅や、千川の駅前で練習をしているのですが、わたしは2014年に結婚して主人の地元であるこちらへ引っ越して来ました。 そしてお神輿でクラリネットの智子さん、怜大君、怜大君のお母さんと出会い、昨年の9月からスノードロップに参加しています。

区民ひろばさくらさんの演奏会が近づいて来たある日、近所のお蕎麦屋さんで食事をしていた時、女将さんに、 「今度、区民ひろばで演奏会やるんでしょ?めいちゃんも出るの?ポスター見たよ!」 と声をかけていただき、わたしもとても楽しみにしていました。

当日、区民ひろばさくらさんに集合すると、職員の方々が優しく迎えてくださいました。とても綺麗にお掃除されている明るい会場に、私達のためにとっても可愛い飾り付けをしてくださっていました。 紅葉した山でキツネとタヌキが駆けっこしている楽しい飾り付けです。 昂大君が「うわー懐かしい!何年ぶりだろう!」とはしゃいでいました。 昂大君も怜大君も今年で19歳になりますが、幼い頃からこの地元で遊んで、みんなに愛されて、そして今日、頼もしくなって演奏をしにやって来たのです。

会場には、長崎五丁目、長崎六丁目の町会長さん、子どもスキップさくらの所長さん、赤ちゃんからご年配の方まで、幅広い年齢層のお客さんが来て下さいました。 それから、楓華ちゃん、怜大君、昂大君の姉弟が小さい頃からお世話になった保育園の先生方もいらっしゃり、成長した姿を見てもらえる姉弟がとても羨ましく思いました。

1曲目は「勇気100パーセント」、子供から大人まで知っている元気な曲です。 はじめは大きな音に驚いて耳を塞いでいるお子さんもいましたが、次第に笑顔になってホッとしました。 2曲目は私達のテーマソング、となりのトトロの「さんぽ」です。そしてさんぽと言えば、リズム体操さくらさんです。 明るいお揃いのTシャツを着て、演奏に合わせて踊って下さり、会場の雰囲気が一気に華やぎます。 とても盛り上げ上手なので、いつも色々な曲でコラボをお願いしています。

アンサンブルのコーナーではピアノとフルートのアンサンブルで「となりのトトロのテーマ」、サックス四重奏で「It's a small world」、クラリネットとサックスのアンサンブルで「蘇州夜曲」、金管アンサンブルで「星のフラメンコ」をお届けしました。 アンサンブルは人数が少ないのでとても緊張しますが、1人1人の音がよく聴こえ、知らなかった一面が見えたり、思いやりがわかったりして、一緒に演奏すると相手のことをもっと好きになります。

特に金管の星のフラメンコは大盛り上がり! トランペットの伸司君、ユーフォニアムの巴眞(はま)君、チューバの理乃(あやの)ちゃんは、今年の春に千早高校を卒業し、学業の傍ら一緒に活動してくれる大切な仲間です。 伸司君のキラキラした高音、巴眞君の美しい響き、理乃ちゃんの軽快なリズムはスノードロップの自慢です。

「青い山脈」や「きよしのズンドコ節」など、小さなお子さんは知らない曲も演奏しましたが、「上を向いて歩こう」では、小さなお子さんの元気な歌声も聴こえてきて、驚きました。 何年経っても色褪せない、古き良き時代の曲を幅広い世代で共有できる事はとても幸せですよね。

最後の曲、お祭りマンボを演奏する前、智子さんが会場に来ていたわたしの義父を紹介してくれました。 義父は、千早四丁目のお神輿で祭礼委員長を約25年勤め、平成最後の今年をもって引退しました。 義父も智子さんの事が大好きなので、何よりも嬉しいサプライズでしたし、隣にいた義母も誇らしかったことでしょう。 嬉しそうに笑いながら涙を拭う義父を見て、わたしは演奏しながら必死で涙を堪えていました。

怜大くんのお母さん、美香さんも冒頭でお話ししましたが、障害があろうとなかろうと、地域の中で知り合いや仲間を作ることは一生をかけてのテーマであり、言葉や行動に思いやりを持って人と接する事が大切です。 そして何年もかけて、日々の丁寧な暮らし、生活の営み、仲間との思いやりが、今日という日に繋がっていることを忘れてはなりません。 そして何より、演奏会を企画してくださった人、足を運んでくださった方々、たくさんの人との繋がりがあって今回の演奏会を成功させる事ができました。

演奏会の後日、町会の行事がありました。 「この間の演奏会、良かったわよ」「みんな上手なのねぇ、驚いたわ」「次はどこでやるの?」「芋煮会はいつ?」と、たくさん声をかけてもらえて、嬉しかったです。 中にはわたしよりも演奏会のスケジュールに詳しい方もいらっしゃいました!(しっかりしなくては…)

わたしにとってスノードロップ楽団はだだの吹奏楽団ではありません。 お嫁に来て、地域のおかげでスノードロップに出会い、「あそこの家のお嫁さん」から「スノードロップのめいちゃん」と呼んでもらえるようになりました。 怜大くんの "Home" で活動することにより、もうよそ者ではなく、すっかりわたしの地元であるかのように感じます。 そしてこれからの未来、スノードロップと共に「お母さん」にもなりたいし、「おばぁちゃん」にもなりたい! そんな、地域の繋がりや優しさに明るい希望が見えた、数日間でした。 次の演奏会もどんな出会いがあるか、とても楽しみにしています。

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