「友の里」演奏会vol.2
10月16日(日)
板橋のディサービス「友の里」へ2回目のコンサートへ行ってきました。 前回控室にメンバーが入りきらなかったので、今回は広いお部屋のある別館(?)を用意して下さいました。そこは音出しはできないので、楽器を組み立てたメンバーは別の本館のお部屋へ。その間を行ったり来たりするメンバーたち。近くでは区民祭りがあり、半纏を着た人が歩いていたり、お祭りに行ってきたと思われる家族連れが行きかう中、楽器を持って水色のTシャツがウロウロ。そんな体験も滅多にないのでちょっと面白かったり。 そんな状況もあり、メンバーが全員そろって顔を合わせた時にはもう本番! あ~最終確認してないやーー!とちょっと慌ただしい中始まったコンサート。 オープニングの曲は「take the A-train」 そのあと楽団紹介をして、お馴染みテーマソングの「さんぽ」 みなさん、とっても静かに聴いてくださっていました。 きっと「聴いたことあるわ~」という感じくらいかと。
次からは、聴いてくれるおじいちゃん、おばあちゃんの知っている曲を用意。 「この曲はお年寄りは大好きなんだよー!」「これは外せない!」とすーちゃんが選曲してくれる曲は、本当にみんな大喜び! 「南国土佐を後にして」「憧れのハワイ航路」「旅の夜風」「高校三年生」・・・等々一曲ずつ演奏していくうちに「懐かしいねーーー」と笑顔がこぼれ、どんどん、どんどん皆さんの反応や表情が変化していくのを肌で感じます。 最初は静かだったのが、曲が終わるたびに言葉が増え、声が大きくなり、お隣の人との会話も弾んで、歌詞カードをお互いに見ながら「これよ!」「私のないわー」「あるじゃない!」 活き活きとしてきて、演奏している私たちも微笑んでしまうくらい、たくさんの笑顔が広がっていく。 「若いころを思い出して、なんか元気になった気がするわよ!」 良かったーー!!この言葉が本当に嬉しかったです。 いろいろなディサービスなどの施設をもう20回以上訪問させてもらっています。 演奏は約1時間。 この短い時間の間に、はじめはちょっと固い表情が懐かしい曲を演奏するうちにどんどん笑顔になり、元気になっていく。最後にはこぼれるような笑顔を見せていただき、時には感動で涙を流し、もらい泣きし。。。音楽を通して心が通じ合うような一体感を感じるこの空気が大好きです。この空気が大好きだから、どこに行っても、何度演奏しても、また行きたい、また一緒に共感したい、また笑顔が見たい!と、毎回新鮮な気持ちで演奏させていただいています。
一回ずつコンサートを経験するたびに、楽団のみんなも気持ちがより近づき、結束力が高まっていくのも感じます。またそれも嬉しい。 実は怜大も、回を重ねるごとに、自分の役割をどんどん理解して、臨み方が変わってきているんです。 やっぱり、人を育てるのは環境ですね~ 毎回みんなの練習を聴いて、本番ではみんなの中でちゃんと自分を表現しているようです。
<本番前の怜くん。控室にてリラックスモード>
コンサートを重ねるごとに、たくさんのほっこりする気持ちをいただきながら、楽団は少しずつ少しずつ進化している。みんなで育てている感じがします^^♪ そして、何よりこの環境を用意して下さるスタッフの皆さんの温かさに、本当にいつもありがたい気持ちでいっぱいになります。進行して下さった越浦さんは、利用者さんと本当に楽しそうにやり取りしていて、ひとつひとつの言葉かけに優しさと愛情をたっぷり感じます♡スタッフさんたちのサポートに本当に感謝申し上げます!! さて、友の里さんからの3回目のオファーはすでに帰り際にいただいています(笑) 調整して必ずお伺いします!!