まさかのときの友～３月の演奏会

「まさかのときの友」 　これは、スノードロップの花言葉です。 ３月にあった二度の演奏会。

　「まさかのときの友」の存在を、たくさん感じることができました。

●３月１２日　デイケアサービスたいよう　演奏会♪

　「デイケアサービスたいよう」さんで演奏会を行いました。

　ここは、クラリネットのすーちゃんの職場です。

　この日は、いつもは揃うメンバーが出られず、特にパーカッションが不在で、楽団始まって以来のピンチを迎えていました。 　こうちゃんに叩いてもらおうか等、いろんな案があったのですが、結局、乗りきるしかないと諦めかけていました。 　そんなとき、助けてくれたのが、ユーフォニウムのゆきこさんでした。知り合いのドラマー、たかたんを誘ってくれたのでした。

　これまでは、スネアとタム、シンバル、ハイハットで音を作っていましたが、たかたんが自前のドラムセットを持ってきてくれました。バスドラムの低音がとてもかっこいいです。 　そして、演奏に迫力が加わりました。 　本番では、演奏を聴いて、涙を流す方がいらしゃいました。お配りした歌詞を目で追って、一緒に口ずさんで歌ってくださいました。 　気持ちが通じ合えたと、感じるひとときでした。 　所長さんも、この日のために「青い山脈」のギターパートを練習してくださっていました。

　初めての場所、新しいメンバー、いつもと違う環境でも、スノードロップのみんなで、楽しんで演奏することができました。 　これからも、みなさんと一緒に優しい気持ちを広げていきたいなと思いました。

●３月２０日　池袋えびすの郷　演奏会♪ 　さらに、「池袋えびすの郷」での演奏会では、バスクラリネットのクロちゃんも参加してくれました。 　ゆきこさん、たかたんのお友達です。こうして輪が広がって、同じ想いの仲間が増えていくのがとても嬉しいことだなと感じています。

　演奏前。案内された待合室は地下にあり、とても広くてきれいでした。 　楽器の音出しもできて、準備万端で迎えられました。

　この日は、３月のお誕生日会が開かれました。 　私たちは、そこでの催しとして演奏をお願いされていました。 　お誕生日会に欠かせないのが、ハッピーバースデーソングです。 　急な依頼だったため、待合室で楽譜をダウンロードして、本番の１０分前にみんなで合わせて練習しました。

　ちょっとしたことにも、みんなで慌てずに。コンサートに慣れて、心に余裕が生まれてきているのかなと思いました。

　誕生会が始まり、施設の方々の司会で催しが進められていきます。 　３月生まれのみなさんの、キャンドルの吹き消しが終わり、ハッピーバースデーソングも、無事に演奏できました。 　そして、私たちの演奏会が始まりました。

　三方を囲まれるという、大人数のお客さんを前にして、少し緊張しましたが、楽しく演奏できました。

　ここでも、涙を流される方々がいらっしゃいました。

　私たちはみんな、学生だったり社会人だったり、主婦だったりと、普段の生活の合間に集まって練習を重ねています。

　決して、プロのような上手な演奏ではありませんが、気持ちを前に出して演奏しています。

　私たちの気持ちを受け止めてくださった方々が、共感して喜んでくださっているのかなと思いました。

　これからも、色んなことに挑戦して、たくさんの人と音楽を楽しんでいきたいです。