四谷第六幼稚園(２０２０年１月17日

　2020年1月17日、年明け最初のコンサートは新宿区立四谷第六幼稚園です。　ここはフルートの吉田さんの職場で、だいぶ前から依頼を受けていました。なのですが、今回どういうわけかなかなか調整がうまくいかず、日程を決めるのが遅くなってしまいました。ここまで調整が出来なかったことは初めてで、関係者皆さん、本当にすみませんでした。都合のつくメンバーでの訪問となり、開けてみたらなんと木管＆リズム隊の編成となりました。廉美ちゃんがソプラノサックスでトランペットパートを担当したり、黒ちゃんがバスクラでトロンボーンパートを担当したり、いつもと違う編成にも柔軟に対応してくれて有難いです。いつもとはちょっと違ったテイストのコンサートで面白みがありました。　いつもと違う編成に加えて、ハプニングも！なんと一番楽しみにしていた吉田さんが当日体調不良で参加できなくなってしまいました。司会も急遽、黒ちゃんに変更。このハプニングにも動じず対応してくれた黒ちゃん。本当に心強く有難かったです。吉田さんも体調不良の中、連絡を取って段取りをしてくれました。責任感の強いメンバーに本当に支えられています。　どんな状況でもスノードロップ楽団の目的は変わらず、楽しみにしてくれている幼稚園の皆さんに精一杯の演奏を送ること。状況は違えど、変わらぬ気持ちで大切なひとときを今回も頂いてきました。

　コンサートが始まるとみんな大きな声で歌ってくれました。手あそびうたメドレーでは当日の朝に急遽お願いしたにもかかわらず、先生たちが曲に合わせて手あそびを披露してくれました。柔軟な対応、さすがです。先生方ありがとうございました。　お母さんたちの参加もとても多かったのが嬉しかったです。　今回、どっと会場が沸いたのがとっても面白い子どもたちからのコメントでした。　フルートのジェントルお父さん、若公さんが楽器紹介で「春の小川」のフレーズをとってもきれいな音色で吹くと、「あ～、昔の曲だ～～」とつぶやく声が。そのコメントにみんな大笑い。その通り！若公さんが楽団最年長ということもあり、絶妙なコメントがみんなの心をほぐしてくれました。

　サザエさんのテーマ曲の後、ちびまる子ちゃんの曲の紹介の時には、「次の曲も日曜日の夕方にやってるテレビの曲なんだけど、分かるかな～？」という黒ちゃんの問いかけに、なんと出てきた答えは「笑点！！」 ‘昔の曲’といい、‘笑点’といい、子どもから出てきた意外なコメントに意表を突かれてまたまた大爆笑。もしかするとおじいちゃん子、おばあちゃん子がいるのかな？

　極めつけは、コンサートが終了後、子どもたちとメンバーが雑談をしている中で、すーちゃんとお話ししていた子が昔の曲を色々知っていると。即興で恋のバカンスをすーちゃんがクラリネットで吹き、「あとどんな曲知ってるの？」と聞くと「女のみさお！！」！！　なんて昭和な解答？！　最後まで名コメントに笑わせて頂きました。

　笑いながらも、そんな古い曲を知っていることにも驚き、改めて「音楽」は時代を超えても人の心に届くものなのだと実感。古い曲をおじいちゃんから教えてもらっている光景を想像したりして、暖かいものを感じ感動しました。　確かに、楽団メンバーにも昭和歌謡曲が大好きという若者もいます。我が楽団がお年寄りに喜ばれるのは、昭和初期の曲を知り尽くしているすーちゃんのおかげだし、怜大の弟の昂大は石原裕次郎や尾崎豊が好きだし・・・いいものはどの世代にもいいものとして伝承されていくものなのですね。　そんなことを、まさか幼稚園のコンサートで考えさせてもらえるとは思いませんでした。なんかとても嬉しかったです。

　そして、今回も紗英ちゃんが一緒に参加。ママのドラムのそばで一緒に歌ったり踊ったり楽しんで過ごしていました。これも私たちにとっては嬉しいこと。楽団ではこれからママやパパになる団員も出てくると思います。私たちの夢は怜大の車いすの横にベビーカーが並んで楽団に一緒に参加してもらうこと。そんな風にみんなで育み合って支え合っていきたいと思います。みんなが安心していられる場でありたいと思います。　今回はサプライズ、ハプニングだらけのコンサートでしたが、最後にもう一つサプライズ！私たちの演奏のお礼にと、子どもたちが「ココ☆ナツ」を踊ってくれました。これを事前に分かっていた吉田さんが「サプライズで途中から一緒に演奏出来たら！」と提案、バリサクのめいちゃんがなんと超短期間で編曲してくれました！当日はめいちゃんはお仕事で参加できませんでしたが、めいちゃんのきめ細やかな気配りが詰まった楽譜のおかげでサプライズをもうひとつお届けすることが出来ました！　みんなみんな、一人一人のおかげ・・・本当にみんなのおかげです。　みんなのあったかい気持ちを頂いて、心に蓄えて・・・また次の誰かに幸せをお届けに行きましょう♪